コノ木ノカップ

ククサでコーヒーを飲むことに憧れて初めてククサを購入し、コーヒーを飲んだ時、

ん?コーヒーが美味しくないじゃないか。

塗料や木の香りが強くて、美味しいはずのコーヒーが美味しくない。何てことだ!
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そこから始まった木のカップの制作。

香りが少ない木材で、ゆがみが少なく、耐久性が高く、ククサのようにかわいいカタチ。

ここまでは比較的すぐにできました。

しかし、その後の塗装の段階でことごとく納得のいくものができず、2年ほどの間、作っては塗装し続ける毎日。

どうしてもウレタン塗装ではないものにしたかった中で たどり着いたのがガラス塗装。

無味無臭で環境にも人にも優しい。それでいて防汚、防水効果も得られる。

す、すごい!これならいける!

コーヒーの香りを損なわず、木の呼吸を妨げず、木、本来の良さを残したまま、汚れを防ぎ、耐久性を上げ、

そして経年変化を楽しんでいけるカップ。

内側と外側で塗り方や回数を変え、塗膜の厚みに変化をつけて。

そして仕上がった納得のいく木のカップ。

塗装だけでも3週間。

時間も手間もかかるけど、最高の木のカップです。

コノ木ノカップはウレタン塗装した木のカップより繊細です。使い方にも少しコツが要ります。

でもパートナーってそんな感じが魅力的。

大切な時間を共に過ごし、経年変化を楽しんでもらえたら、本当に最高だ!!
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そしてもう一つのこだわりとして、エトモクのロゴを入れないこと。

手にしたコノ木ノカップは、これからその人とたくさんの時間を過ごし、共に変化していく。

それはエトモクのカップではなく、その人のパートナーだから。

エトモクのロゴは要りません。
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たくさん作れないけど、たくさんの人に手にしてほしい、そんな「コノ木ノカップ」です。